カブ エンジン 配線

修理したC70エンジンに換装して配線をチェックしてて気になる事があったので覚書です。

6vでも12vでもポイントでもCDIでもニュートラルランプの信号線は若葉ニ赤で全て共通のようです、なので若葉ニ赤(たまにLg/R表記もある、スパイラルもあるみたい)はいちいち記載しません。

あと点火に関係する配線は黒を基調にしてるようです、黒、黒ニ黄、黒ニ白とか。ポイント方式のスパークプラグに繋がるエキサイタコイルからの線は黒。黒と他色の配線はCDI方式。

黄は灯火系と呼ばれてます。

うちのC70エンジンは黄、黒、緑、桃

おんなじ配線ないか探してたら結構回線図も面白いのです。

エンジン 配線 黒 黄 白
エンジン 配線 黒 黄 白

黒の元がコンタクトブレーカーとコンデンサ、エキサイタコイルなんでしょうねたぶん、ポイント方式にしてはチャージコイルが黄、白とわかりやすい。

 

エンジン 配線 黒 黄 緑
エンジン 配線 黒 黄 緑

こちらはコンタクトブレーカー、プラグ、ニュートラルスイッチの描き込みに気合を感じます。チャージコイルが黄、緑です。緑とかアース(グランド)と間違うと思うんですが。

 

エンジン 配線 黒ニ赤 黄 白 青ニ黄
Eg配線 黒ニ赤 黄 白 青ニ黄

これはポイント式ではなくCDI方式ですね、書いてある通りフライホイールの外にコイルがあって回転周期を拾いあげ、信号としてCDIに送ります、拾い上げるからピックアップコイルっていうんですね(ホンダはパルスジェネレーターとの独自呼称もある)、青ニ黄がそのタイミング信号用配線かな。黒ニ赤はスパークプラグの火花の元となる電気をイグニッションコイルに送ってます。

 

エンジン 配線 黒 黄 緑 桃
エンジン 配線 黒 黄 緑 桃

これ!配線の色が一緒なの見つけた!と思ったら通電が微妙に違うんです、こいつは黄、緑、桃が接地していない(浮いてるとも言われる)コイルなんです。最初はこれしか同色配線回路見つからなくて混乱しました。そこで緑を使うのをやめてくれ。これはスパークプラグの描きこみに気合を感じますがポイントはおざなりになりましたね。

 

エンジン 配線 黒 黄 緑 桃 接地
エンジン 配線 黒 黄 緑 桃 接地

ようやく完全一致の回線図を発見できました、黄、桃、緑が接地している(アースされてる)6vポイント方式、これがうちのC70の配線です。何度見てもこの緑とか迷采配ですね。

この配線図、全体になると桃色スリーブ(桃チューブ?)の緑ケーブルとかあったり、桃ケーブルが突然緑ケーブルと繋がったりしてて意味不明なんです。なんでもちょっとしか乗らないとか低回転使用の場合?に桃色につなぐらしいです(検索で発見しまんま引用)、緑より桃色ケーブルの方が電圧が高くなるようですとの事ですがこれはコイルをほどいてみないと真相はわからないですね、灯火繋いで試してもどっこいどっこいでしたので。

なにをいまさらな事を書きますがコイルからの電気は交流(A.C.(オルタネーティング(交互の)カレント(今流れてる)))です、レクチファイア(整流器)に入るまではね。

ピストン 割れ

50ccのピストンです、オイル下がりが原因と思われる白煙をオイル注ぎ足しで誤魔化してたら急に出力ダウン。

バラしてみたらパキンとヒビが入ってました、ほぼノーマルの負荷です、ボアアップなし、あんどんの胃袋がガバガバになったんでパワフィル化してた程度でした。50ccでこのダメージって事はデトネーション起きてましたかね?

白煙出たらすぐ修理しましょう。

C70 エンジン復活 その後

電装に違和感を抱え完全復活とは言えない状態のC70ですがケーブルの繋ぎ変えを何通りか試すうちになんとなく糸口が見えてきました。

エンジンから生えてる灯火系ACの黄をレギュレーターレクチファイヤーの本来は白刺すとこに入れたらDCは出力されてウィンカーもホーンも復活、つまりはレギュレーターレクチファイヤーは生きてる故障してない。

で、エンジンから生えてる桃と緑をレギュレーターレクチファイヤーのレギュレート(整圧)のAC黄刺すとこにそれぞれ指してヘッドライト等が動くかどうか確認、回転上がればまあまあ明るく点灯するのでコレ2つもコイルで生きてる。んで桃も緑もあんま電圧変わらない、どっちも結構弱い。

テスターでチェックした感じ黄、桃、緑、全部がアースに接続されている。

桃、緑は単体では巻数足らないしニコイチにしたら発電量足りるかな?コイル内の結線次第では黄含めたサンコイチかも?サンコイチなら全波にしますわ。

コイルほぐしてみないとニコイチに出来るかわからないので保険と冒険を兼ねてポリウレタン銅線0.6sqを50mと全波整流レギュレーターを発注しました。ニコイチ失敗したら全部巻き直して容量アップ、ついでに半波整流から全波整流へ変更してしまおうと思います。

C70 エンジン復活(電装除く)

C70(あんどんカブ、キーライト有)のエンジンがようやく組み上がり復活しました。

摩耗しきったカムチェーンスプロケット、ガイドローラー、カムローラーは12v用から移植しオイルポンプも12vから加工流用。

トラブった時に捨ててしまったイグニッションコイルも新調、間違えてCDI点火方式のヒロチーイグニッションコイルを買ってしまって少し泣いたあとポイント点火方式を買い直し。

オイルも入れてキック数回で無事発動です、嬉しい。しかも思ったよりかなり静かで気になる異音も無し。

問題は電装。6vポイント方式、さらに多分一番複雑な電装のキーライト有りのあんどんカブなので配線色が謎です、エンジンからの配線は

黄→灯火系AC

緑→不明

桃→不明

黒→点火系、コイルへ

若葉ニ赤→ニュートラル信号線

CDI方式だと黒ニ白と靑ニ黃が点火系になり、若葉ニ赤はニュートラル、黃は灯火系ACでおんなじ。残りの白がACでレギュレートレクチファイヤーを通ってDC化されウィンカーやDCホーンに使用。緑と桃なんて線はない!なんやねん緑と桃て!

多分どっちかが白の扱いかと思い一つずつレギュレクに接続するもウィンカーもホーンも沈黙を守っています…なんやねん。

点火と灯火は問題無し、あとはウィンカーとホーンなんや…コンデンサーでバッテリーレスにしてあるからすぐ不良箇所特定できたけど何を間違ってるんです?当面の誤魔化しに乾電池8本直列にして12vバッテリー作ろうかしら…

エンジン故障前は12v化出来ててウィンカーもホーンも生きてたからいけるはずなんですがその頃も配線が複雑過ぎて、「なんかわからんが適当に繋いだらいけた、少しでも変更したら点かなくなるからもう触らないでおこう」状態やったんですよね…

今なら頑張ったら解明出来そう、多分。頑張ってみます。

ガスケット 70cc 6v用

ヤフオクで入手できる、所謂純正ではない系のガスケットです、送料抜くと900円と非常に安い。FCCIってどこのメーカー?

他所で買うと150円はするマフラーガスケットまで付いてきちゃうからそれ以外は750円程かと笑

ほとんど全部あるレベルの品揃えですがステーターベースのビス下のめちゃ小さいゴムパッキンだけは入ってない、頼むから入れといてよ。ステーターベース外周のゴムパッキンも入れてくれたら最高。

品質、耐久性は今から身を持って検証しますね。

クランクケースR 6v12v比較

左6v、右12v

クランクケースってば思ってたより結構違いますね。

ミッションシャフト軸受のベアリングの有る無しはいつも語られているのでわかってましたが、ボトムのオイルドレン周辺の造り、トップの圧抜きの造りもはっきりと違います。あと肉厚とかも違う。

ミニルーター (リューター?)

砥石ヘッドはオイルを1滴染み込ませ、砥粉が出だしたら砥粉を随時巻き込んで削るんですよ、砥石はいつも砥粉で磨くという事を忘れてないで。

百均で800円もするミニルーター(リューター?正しいのどっちやねんな)、単3電池4本です、工夫次第でUSBから電源取れそう。こいつの弱点は5分連続運転したら5分以上休ませないといけない事、資金に余裕のある方は2個買って1個使ってる間に1個休ませる使い方をオススメする。

時間はかかりますがちゃんと削れます。でもね、800円のルーター買って何時間もかけるより6v用の強化ポンプ買った方がいいよ、資金のある方にはそっちを断然オススメする。

オイルポンプ 6v 12v 比較

C70をバラしたついでにオイルポンプをチェックします、比較対象にカブ50のオイルポンプを調達し、使えるんなら12vのんに換えます。

左6v、右12v

よくある新旧比較です、裏面に12vはナイキのスウォッシュみたいな穴、6vは更にでかい溝があります、溝は勾玉とか魂魄の様な形してますね。クランクケースにあるオイルの通る穴が6vと12vでそれぞれ違うので12v甩オイルポンプをポン付けするとオイルが回らなくてシリンダーヘッドが焼けるわけですね。12v用を付けたい時はこの溝を彫らないといけません。

左6v、右12v

表面ではどっちか判断できません。

左6v、右12v

側面です。6vのネジ下にバネワッシャがあるのでよく見たら区別つくかも?なんで12vはバネワッシャなくなったん?

左6v、右12v

この向きに立てたら12vは直立してる感じなのに6vは少し傾いてます、微妙に形が違うんですね。んで、この写真でわかるようにオイルポンプスピンドルの受けの凹凸が違います、6vは出っ張り凸で12vはへこみ凹。スピンドルは当然凹凸逆になってるのでまとめて交換しないといけません。

左6v、右12v

ポンプ容量が違うと言われている理由がこちらの比較、トロコイドポンプのギアの圧さが全然違います、当然それを収めるシリンダ部の深さも違います。流量比較では6vを1とすると12vの方が1.7倍だとか。

12v

謎の鳥さん(猛禽類っぽい?昔のホンダマーク?)と11と178と書いてます。

6v

似たような鳥さんと3Gって書いてます。

左6v、右12v

外してから気づきましたが軸受の長さが微妙に違いますね、6vの方が少し長い。

と言うわけで12v用を削ります。ノーマル流用(加工は必要)で1.7倍の強化オイルポンプです。これは切削途中です、まだまだ削ります、ここまで浅いと不安ですので。オイルポンプの方を削るのは失敗しても安価でやり直せるし削りカスの処理が楽なためです。面倒かもしれないけどケースを削ってオイルポンプの選択肢を広げるのも一つの手ですね、いじりたがりにとってはポンプ強化のたびに毎回ポンプを加工するのは馬鹿らしくなりそう。ポンプ加工流用はすでに成功例がネット上でたくさん見つかりますし失敗もないでしょう。

6vはオイルオリフィスが0.6mmらしいです、12vの50ccは0.8mmかな?オリフィス拡大に関してはネット上で大論争化しててかなり面白いんですが、6vの0.6mmのままでは1.7倍の流量を受けるには足らなそうなので0.8mmに拡大します、つまりオイルポンプ関連のここらへんは12v用化するって事ですね。あまりデカく拡大すると後悔しそうなんで1.3倍(0.8mm/0.6mm)に抑えます、充分っしょ多分。

コレ削る為にポンプ開けるんでポンプガスケット要りますよ、トップの鉄板との間に入るヤツとオイルポンプ下の極薄の2種類。

余談ですが初期投稿でトロコイドをトコロイドと記載してたので訂正更新しています、正直未だにどっちが正しいかわからんですね。