ベースアンプ 使用上の注意

これまでに何台ものベースアンプが故障するのを見てきているので壊さない為の超基本的な使い方を教えますね。

ギターアンプと違ってベースアンプにはクリップインジケーターのランプが搭載されています、たまにアナログメーターもあるかな。このインジケーター、ギターアンプには無くてベースアンプだけにあるのはちゃんと意味がある。

回路に対して入力が大きいと歪みます、これがクリップするって言われるやつ。はい!歪みますね!っていうのを教えてくれるのがクリップインジケーター。

まず弦を弾いた時にこのインジケーターが一瞬点灯するところまでGainを稼ぐ、その上でVolumeを上げて、声含めての全楽器のバランス重視で音量を決める。

なんでかと言うと…

歪みが増えると倍音も増えて音がまろやかになり、周囲の音に溶け込み易くなります、ヌケが悪くなるとも言う。

つまり!弦をガツンと弾いた時にクリップインジケーターがちょっとだけ点灯する位置が1番ヌケが良く音量感もある状態となる!

えー、ツマミ捻ればそこ超えてボリューム上げれるじゃん!?て思うでしょ?確かに音量は上がるんですがヌケが悪いので結果的に音量感は下がり、周りの音の邪魔になる成分ばかりになります。

だいたいベースの音自体ハナから輪郭が丸めやのに更にまろやかになる様に歪ませたらあかんのです、全然聴こえんw

もしこのクリップインジケーターがちょっと点く位置でボリュームを最大にしても適切な音量が稼げないならベースアンプの容量不足、または他の楽器に音量デカ過ぎガ○ジが居る、です。

ちなみに適切な音量とは他の楽器の音と自分の音がバランス良く聴こえる音量です、客席までを満たす音量ではないので勘違いなきように、それはPAの仕事ですし、その音量まで上げたらモニターとなる中音(なかおと)としては過剰です。

(でもキャパ100人未満の小さ目ライブハウスならベースもドラムも中音の音量で外音(そとおと)も足りる事もある。寧ろ音デカ過ぎて困る事の方が多い。)

音色的に歪みがほしいのであれば素直にエフェクターを導入しよう、アンプだけでもいい歪みが作れるギターとはそもそも考え方を変えた方が良い、楽器が違う。エフェクターやプリアンプだと歪んだ音色にしてもヌケが悪くならないように作者が一生懸命工夫してる、利用しない手はない。

クリップインジケーターには別の意味もあって、実はアンプの保護の為にもかなり重要。

あのランプが演奏中ずっと点いてる使用法は回路にかなり負荷がかかっている、頑丈と言われるトランジスタもひたすら熱をもち続ける状態が続くとポックリ逝ってしまう、熱暴走やね。その点だと真空管の方が耐性あるけどポックリ逝き易いのはあんま変わらん。

プロボクサーが打撃の瞬間、力を込める為に息を止めるのに対してズブの素人が1ラウンド中ずっと息止めてラッシュしようとしてる様なもんですわ、3分無呼吸でイケる?死なない?

更には仮に3分保ったとしてその打撃効く?って話しですよ。

どの業界、どのシチュエーションでもそうですがプロは不要な力を抜くのがとても上手くてアマチュアは始めから最後までずっと力み続けてる。

ベースアンプはちゃんと使い方を理解しないとアンサンブルの邪魔になる音を出しながらアンプを壊すという最悪な使い方になり易いのでご注意を!

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