RJ45、LANケーブルを使った4chマルチマイクケーブル
LANケーブルのカテゴリ5eとかカテゴリ7はSTP(シールデッドツイストペア)ケーブルと呼ばれ、ツイストペアが4組、つまり8本の信号線とシールド(グランド)があるので、画像の様なちょっと工夫した変換があるとXLR(キャノン)ケーブルをバランスで伝送できます。
5eや7以外のカテゴリのLANケーブル(UTP(アンシールデッドツイストペア))も使えますがシールド(グランド)が無い為にアンバランスになってしまう、周りにノイズ発生源がなくて短距離やったらアンバランスでも問題なく実用レベルですけど。
フラットケーブルはツイストペアちゃうやんけ、という意見もあるようですけど自分の耳には10〜20mくらいでは影響ないように感じます、もっと長い距離は試してないから知らん。
ツイストペアの消磁性よりバランス伝送の対ノイズ効果がデカい気がする。
コイツはLAN⇔XLRオス4発の変換。
コイツはLAN⇔XLRメス4発の変換。
コイツらの利点は昔からある冗長なアナログマルチのスネークケーブルの様な重量や取り回しのし難さが無い事。
LANケーブルなので入手性が高い、断線等の不具合が起こってもリカバーし易い事。
1組で4chしか扱えないけど最低限だけ配置したい時に最適。もっと必要なら2組、3組と増やせば良いだけですので。
ケーブル長さの選択肢が多い事。マルチスネークケーブルの場合は足らないと話しにならないので必要長より絶対長めに用意する、まとまったch数で用意されたケーブルは太く重い、5ch、17mの現場でも12ch、50mのマルチケーブル持っていく地獄よ…その点この変換なら2組を20mのLAN2本で接続したら済む、超軽い、超コンパクト。
あと、接続変えたらXLRのオス⇔オス変換にもなるしメス⇔メス変換にもなり結構便利、更には専用のケーブルを自作してしまえばXLRの同性5パラボックス、XLRオス⇔メス4(メス⇔オス4も)、2組パラ、JJ(性別変換)、位相変換にも使える(位相変換は流石に蛇足かも)。
でも欠点もあります。
作成がかなり面倒くさい点、自分が作ったのはケーブルとXLR(キャノン)プラグ、アルミダイキャストボックス、ちっちゃい基板とRJ45端子で作ったので多分1番安く作れている、が、安くした分手間がかかった…この点は材料費抑えつつも簡単に作れる様にパーツ選定をやり直そうかと思ってます。
ノーマルのRJ45端子を使ったのでグランドが浮き易いかもしれない、その不安からファンタム電源はまだ試してない。これはノーマルRJ45端子を使うのをやめてXLRっぽい金属シェル付いたプラグが使えるようにジャックを変更予定、でもジャックを変えたらこのアルミダイキャストケースには収まらないかな…
あと所詮(しょせん)LANケーブルなので強度は極太マルチケーブルには劣ります。でもいいんです、極太マルチスネークも絶対切れないわけではないのでね、あいつは高いので切れた時のショックがかなりデカイ…
最近は現場のデジ卓化が進み、ステージボックスをLANで繋ぐようになってきてるので、わざわざこの変換ケーブルを使ってアナログを引き伸ばす事は減りました。
でも、コレあるとかなり便利なんですよ、割と万能変換ですし、ステージ上のケーブル減らすのにも使えてます。特にドラムのマイクケーブルがスッキリ!バスドラム、フロアタム、ハイタム、ロータムの4chが1本に纏まる。
ファンタム使える仕様が完成したらオーバートップ2本とハイハット、スネアの4chも1本に纏まるのでドラム周りの8chを2本で送れてしまう、コレはスッキリする。
ドラム叩く人にしか理解されないんですが、ドラム周りのマイクケーブルってセッティングする時に意外と邪魔になるんですよね、シンバルスタンドの足で踏むわけにもいかず、ライブハウスによってはマイクケーブル踏むだけでガチギレしてくるPAも居ますし…(気持ちわからんでもないけどガチでキレるなや…)頑張るドラマーの為にドラム周辺のケーブル類は是非とも少なくしてあげたい。
ちなみに、ライブハウスの機材メンテナンスを注意深く観察してるとオーナーや店長、PAの担当パートが垣間見えるので結構面白いぞ?自分の担当する楽器が1番マシな状態な事が多い、…が、何故か意外に楽器をやってなくてPA一途な人の方がメンテナンスしっかりやってたりする。
そろそろ話しをこのヘンテコマルチケーブルの利用方法に戻すけどフロントのボーカルも4chあればほぼ足りてしまうのでコレ1本転がしておく事が多いかな。
あまりに便利なので簡単に作れる様になったら顔馴染みのライブハウスに試しに納品しようかと思うアイテムです、ただ今のままだと作るんがホントに面倒…